宮沢賢治の表現するものたちは、あんまりにそのままです。
私は、それがただ嬉しくて仕方ありません。
けれど、賢治が生きた時代は今よりもっと理解されず、
とても苦しんだことでしょう。
そのなかでみえたものが表現されていました。 

さまざまなものたちの刻まれた記憶、 とても無口なものを 
いつまでも眺めている。
ここに在る気まぐれで、いとおしいものたち

闇に深くになれば 世界がよく見渡せるでしょう。
そこには虚無がある。
あなたはひどく深く、そして暗い。
眺めようとするだけで、こんなにも私を怯えさせる。
しかし、あなたはすべてを抱いている。
この世界のお母さんみたい。

いつかみんな虚無の深淵へ還ってゆく。
新しい訪れを信じながら。

ここにいるだけで、
いろんなものたちを傷つけている。
目隠ししてしまったならば、
あまりにもあたたかで、私はきえてしまうだろう。
私に至るものたち、すべてのものたちの瞬きを感じる。

キミたちのお話しがなくなる時まで 
ここにいられるのだろうか。

いつの日にか、ほんとうが分かる時がくるね。
そして、みんなにも分かってもらえる時がくるね。

新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系を解き放て

「生徒諸君に寄せる」より

贤治之春イーハトーブ幻想〜KENjIの春(1996)

又名:春与修罗 / Ihatov Gensou: Kenji no Haru / Kenji's Spring / Spring and Chaos

上映日期:1996-12-14(日本)片长:57分钟

主演:佐野史郎 Shirô Sano/国府田真里子 Mariko Kouda/磯部弘/大塚周夫 Chikao Ôtsuka/平井直子/藤村恵一

导演:河森正治编剧:河森正治